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2018年12月16日

第4回ダイハツ日本障がい者バドミントン選手権

二人の若きニューヒロインが誕生、里見と林が初優勝

急成長を続ける里見紗李奈


12月15、16日、第4回ダイハツ日本障がい者バドミントン選手権が久留米アリーナ(福岡県・久留米市)で行われ、男子7クラス、女子6クラスの計13クラスのシングルスとダブルスが行われた。
女子シングルでは若い二人が初の日本一に輝いた。

車いすの重度クラスのWH1で20歳の里見紗李奈が目標であった福家育美(ダイハツ工業)を21-8、21-11と圧倒し、前回大会のリベンジを果たした。

里見は「今大会の一番の目標だった日本一を取れて嬉しい」と嬉しいそうな表情で話し、「今年から強化指定に入り、(葛西にある)ヒューリックの体育館で男子の強化指定選手とやることで練習の質が上がった」とこの一年間で伸びた理由を述べた。2016年5月に交通事故に遭い、父の一言で2017年5月からパラバドミントンに出合った。1年間で10月に行われたアジアパラ競技大会ではシングルス銅メダルを獲得し、今大会はダブルスも山崎選手と組み、二冠を達成するなど急成長を遂げている。インタビューの最後には「来年の2月からは東京大会に出場するためのポイントレースが始まるので、日本では1位のままで世界ランキングを上げ、出場候補選手となれるように頑張っていきたい」と力強く語った。

初出場で初優勝を果たした新星、林海央


立位・下肢障がいの重度クラスのSL3で22歳の林海央(青山学院大学)がパラバドミントンの大会初出場初優勝を飾った。女子3人のリーグ戦総当たりで争い、昨年優勝の伊藤則子(中日新聞社)にはフルセットの末競り勝ち、山田麻美にはストレート勝ちした。3日前に装具が届き、練習で合わせる時間もないまま「自分のできることをやるだけ」と試合に臨み、勝てたことは「嬉しい」

林は大学1年生の終わりに骨肉腫を患い、退院後、地元のジュニアチームの練習に参加している時に遊びに来たタイのパラバドミントン選手と話したことをきっかけにパラバドミントンの世界に入った。強化指定選手となり、国際クラスがつけば世界へステップへ進むことができる。里見も中学3年間のバドミントン経験が今に活きているように林も小学6年からの経験が世界に羽ばたくための武器となるだろう。

【優勝者一覧】
◎シングルス男子
WH1 小林 幸平
WH2 渡辺 敦也
SL3 藤原 大輔
SL4 山本 勝洋
SU5+ (※聴覚障害を含む) 今井大湧
SS6 畠山 洋平
ID7(知的障害クラス※パラバトミンではない) 中野 林太郎

◎シングルス女子
WH1 里見 紗李奈
WH2 山崎 悠麻
SL3 林 海央
SL4 藤野 遼
SU5+ 鈴木 亜弥子
ID7 内田 典子

(文・撮影、岡川 武和)

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