第19回北九州チャンピオンズカップ国際車いすバスケットボール選手権大会

3年ぶりの国際大会開催！日韓対抗戦は韓国に軍配

　12月16日〜17日、「第19回北九州チャンピオンズカップ国際車いすバスケットボール大会」が北九州市立総合体育館(福岡県北九州市)で行われ、日本と韓国の２カ国が参加した。本大会は「第24回全日本ブロック選抜車いすバスケットボール選手権大会」も同時開催され日本各地から計7ブロックが集結した。今大会には、北九州市の小中学生をはじめ多くの観客が来場し、スティックバルーンでの声援やたくさんの拍手が会場に響いた。

　「第19回北九州チャンピオンズカップ国際車いすバスケットボール大会」の日韓対抗戦では韓国代表のオ・ドンスクを軸にキム・ホヨン、ユン・ソクフンらが高さを活かしたシュートを次々に得点し、日本代表を圧倒した。何とかチャンスを作りたかった日本代表だったが、韓国の高い壁に阻まれ35-76で敗れた。初戦は好調なスタートとはいかなかったものの、2戦目では1戦目を払拭させる好プレーで韓国に食らいついていく姿が見られた。中でも攻撃の要である古崎倫太朗は、全体にパスを回しながらも自身で狙える場面は積極的に３Pシュートを打ち得点を重ねるシーンが多々見られた。試合後、藤井ヘッドコーチは「今の自分より必ず成長するということをチームの目標として掲げてきました。昨日も今日も負けはしましたが選手達が昨日よりも成長していたので、目的は達成できた。」と語り、今後の選手の成長に期待する様子も伺えた。
　また同時開催されていた、「第24回全日本ブロック選抜車いすバスケットボール選手権大会」は、関東ブロックが近畿ブロックを破り優勝を果たした。決勝戦は序盤から一進一退の攻防が続いていたが、流れを変えたのは第1Q途中から出場した古澤拓也。カットインからのレイアップシュートやミドルシュート、3Pシュートと多彩なシュートを放ち、一気に流れを呼び込んだ。第2Q以降は、鳥海連志、古澤拓也、丸山弘毅、赤石竜我、篠田匡世のスピードを活かしたユニット構成が機能していた。連携の取れたオフェンスからディフェンスへの切り替えなど相手を寄せつけず徐々に点差を広げる。その後は関東のペースとなり76-50で関東ブロックの勝利。決勝戦18得点のチーム最高得点を挙げた古澤は、「今回はベンチスタートの試合が多かったので、チームの流れを良くする役割を意識して自分の武器であるアウトサイドからシュートを狙っていました。」と試合を振り返った。

【結果一覧】
■第19回北九州チャンピオンズカップ国際車いすバスケットボール大会
韓国○76-35●日本
韓国○65-40●日本

■エキシビジョンマッチ
韓国○82-45●九州(主催ブロック)

■第24回全日本ブロック選抜車いすバスケットボール選手権大会
【予選】
関東○79-35●東北
九州●46-65○東京
近畿○65-33●四国
東北●45-56○東海北陸
四国●56-61○東北
中国●vs○九州(中国不参加のため不戦勝)

【準決勝】
東京●35-83○関東
近畿○68-46●東海北陸

【5位決定戦】
九州○62-55●東北

【3位決定戦】
東京○53-36●東海北陸

【決勝】
関東○76-50●近畿

■エキシビジョンマッチ
韓国●45-65○関東

■オールスター５
仙座　北斗　選手〔東京＃5〕
宮本　涼平　選手〔近畿＃7〕
川上　祥平　選手〔近畿＃5〕
古澤　拓也　選手〔関東＃10〕
北風　大雅　選手〔関東＃8〕

■MVP賞
Oh　Dong　Suk選手〔Korea＃10〕

■モリサワスピリッツ賞
丸山　弘毅選手　〔関東＃6〕