長野日野自動車杯 第32回全国クラブ選手権大会

観客の声援が大きな力に！長野サンダーバーズが大会6連覇を達成

1月6日〜7日、「長野日野自動車杯 第32回全国クラブ選手権大会」がビックハット(長野県長野市)にて行われた。長野冬季オリンピックでアイスホッケーのメイン会場としても使用されたビックハットへ全国から 北海道・東京・東海・長野の4チームが集結し、日本一を目指して激しいぶつかり合いを見せた。

大会1日目に行われた予選では、東京アイスバーンズが6-2で東海アイスアークスに勝利、長野サンダーバーズが6-1で北海道ベアーズに勝利しそれぞれ決勝進出を決めた。

迎えた大会2日目、クラブチーム日本一の座をかけて決勝戦が行われた。伊藤樹、石川雄大を中心に勢いのある若手選手の多い東京アイスバーンズを迎え撃つのは、大会5連覇中の"王者"長野サンダーバーズ。
第一ピリオド、ゴール右隅へ突き刺さる強烈なシュートで試合の均衡を破ったのは上原大祐(長野サンダーバーズ)。東京のゴールを守るのは日本代表でもキーパーを務める堀江航、単独でシュートを狙うよりチーム全体でゴールを奪おうと作戦をたてていた長野は見事な連携で先制点を奪うことに成功した。

続く第二ピリオド、上原(長野サンダーバーズ)の勢いは止まらず、素早い連携をしながら7分、13分と連続得点を挙げ3-0と引き離した。このまま長野のペースかと思われたが、3点目を決められたわずか18秒後、伊藤(東京アイスバーンズ)がシュートを決めると更に90秒後、伊藤からのアシストを受け中村俊介(東京アイスバーンズ)がゴールを奪う。前半は“長野の守護神“馬島誠にファインセーブを連発されていた東京だが、2分足らずで1点差まで追い上げ3-2で第二ピリオドを終えた。

そして最終第三ピリオド、「向こう(東京)は今勢いに乗っているから絶対に飛び出してくる。攻め急がないようにどうにか守り切ろう」と作戦をたて、丁寧なディフェンスで東京に思い通りの攻撃をさせず1点のリードを守り切った長野、見事大会6連覇を達成した。試合後、長野サンダーバーズのキャプテン熊谷昌治は「よく守り切ったという感じです。勢いのある若い選手たちがガンガン攻めてきたので正直辛かったですけど…。」と話しながら安堵の表情を見せた。

長野日野自動車の冠協賛のもと開かれた今大会、熊谷は「(地元開催ということもあり)多くの観客を呼べたことが一番大きいです。知ってもらう良い機会になったと思うので、今後も継続して支援していただけると良いなと思います。この繋がりを大事にして、より一層応援してもらえるようなチーム作りをしていきたい。」と今後の目標についても語った。

3位決定戦は、須藤悟、三澤英司、森崎天夢の3人を軸に第一ピリオドと第二ピリオドに1点ずつ点数を重ね、最後までその2点を守り切った北海道ベアーズが2-0で勝利し3位となった。

【順位】
優勝　　長野サンダーバーズ
準優勝　東京アイスバーンズ
第3位　北海道ベアーズ
第4位　東海アイスアークス

■試合結果一覧
【予選】
東京アイスバーンズ ○6-2● 東海アイスアークス
長野サンダーバーズ ○6-1● 北海道ベアーズ
【3位決定戦】
北海道ベアーズ ●2-0○ 東海アイスアークス
【決勝戦】
長野サンダーバーズ ○3-2● 東京アイスバーンズ

■ベストプレイヤー賞一覧
東海アイスアークス　森紀行(FW)
東京アイスバーンズ　金子幹央(FW)
北海道ベアーズ　森崎天夢(FW)
長野サンダーバーズ　織田朋憲(FW)
東海アイスアークス　河原優星(FW)
北海道ベアーズ　廣瀬進(GK)
長野サンダーバーズ　上原大祐(DF)
東京アイスバーンズ　中村俊介(DF)