第26回日本デフゴルフ選手権大会プルデンシャル生命CUP

日韓V争い 軍配はCHUNHG KYUに！

8月25日〜26日「第26回日本デフゴルフ選手権大会プルデンシャル生命CUP」が静岡県のかんなみスプリングスCCにて開催された。本大会は一般男子、シニア、女子の3つの部門に分かれて行われ、今年は韓国から選手を招き、男性31名、女性7名の総勢38名が参加した。

大会初日は2連覇を目指す前島博之が大会をリード。CHUNHG KYU(韓国)、昨年準優勝の岩崎善徳と続き首位との差が2打で大会初日を終えた。

大会2日目はスコア順で組が決定し、トップ争いは更に熱くなった。1日目同様前島の独壇場かと思いきや、流れが変わったのは前半のOUT6ホール。前島のボギーによりCHUNHGが1位Tに躍り出た。迎えた最終ホール、ビックドライブでフェアウェイに乗せた前島は2オンを狙うも2打目、大きく左に逸れた打球は痛恨の1打罰。スコアを1つ落とし73でホールアウトとなった。一方、手堅く3打でグリーンに乗せたCHUNHGはしっかりとパットを沈め71で2日目を終えた。2日間の合計スコアが2オーバーで並ぶがマッチングスコアカード方式により、CHUNHGが優勝を果たした。

大会後、前島は「今回いいスコアで回れていたけど追いかけられるプレッシャーがすごかった。今年はパターの練習に力を入れていたからスコアが出たのもそのおかげ。2連覇したかったけど、来年こそ優勝します。」と悔しそうな顔を見せた。今回優勝したCHUNHGは、「今大会から初めて私たちが参加させていただき光栄です。これをきっかけに、今後の日韓のデフゴルフでの交流が更により良いものになることを願っています。」と話した。

大会期間中、日韓の選手同士が手話で歓談する姿も見られた。2025年に東京で行われるデフリンピックへ向けて国際交流の一環として実りある大会となった。

■受賞者一覧
【一般男子】
優勝：CHUNG KYU
準優勝：前島博之
3位：岩崎善徳

【女子】
優勝：袖山由美
準優勝：山下香織

【シニア】
優勝：都丸貴之
準優勝：田島時彦