Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア
2022年2月19日

車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022

車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!

シュートを放つキャプテンの北田千尋 | 車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!|車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022 | Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア

シュートを放つキャプテンの北田千尋

2月19日、車いすバスケットボール女子日本代表候補選手による強化試合「車いすバスケットボール フレンドシップゲームズ大阪2022」が丸善インテックアリーナ大阪(大阪市)で開催された。3大会ぶりのパラリンピック出場となった東京2020大会で6位の成績を収めた女子日本代表。“新生女子JAPAN"のお披露目となった今大会では、紅白戦2試合が行われた。

これまで取り組んできた「走るバスケ」、攻守の切り替えの速い「トランジションバスケ」を踏襲しつつ、「得点力で勝負していける」チーム作りを掲げる女子日本代表の岩野博・新ヘッドコーチ(HC)。
パリパラリンピックへの重要なマイルストーンとなる世界選手権(2022年11月・ドバイ)に向け、まずは5月にタイで行われる「IWBF アジアオセアニアチャンピオンシップス」(兼 世界選手権予選)で『アジアNo.1』を目指す。

今回出場した14名のメンバーのうち、半数の7名が東京パラリンピック出場組。言い換えれば半数の選手が新たな戦力として加わり、新体制で行われた3回の強化合宿では基礎に磨きをかけるトレーニングにも多くの時間を割いたという。

「新メンバーも多いなかで、今日の試合では『やってみる』をチームの合言葉に、点数を多く取ることよりも合宿でやってきたことを出すことにフォーカスした」と、新キャプテンの北田千尋。北田は2試合トータルで最多得点をマークし、プレーでも声でもチームを引っ張り鼓舞しながら大きなリーダーシップを発揮した。

東京パラリンピックでの最後の試合後、「やりきったという清々しい思い。この舞台でプレーできたことをうれしく思う」と語っていたのは、柳本あまね。世界の強豪を相手にディフェンスで手応えを感じる一方で、オフェンス面での課題を口にした柳本だが、この日、得意とするスピードを生かしたレイアップに3ポイントシュート、そしてアシストにスティールと攻守にわたってオールラウンダーの活躍を見せ、その成長がチームにも勢いをもたらした。
今年から強化指定選手に選出された江口侑里。高さとシュート力が武器。 | 車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!|車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022 | Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア

今年から強化指定選手に選出された江口侑里。高さとシュート力が武器。

さらに新メンバーたちのアグレッシブなプレーがエキサイティングなゲームを演出した。なかでもミドルポインターの多彩で多才なプレーが目を引いた。フル代表初選出の江口侑里は8つに分かれた障がいクラスの中間にあたる持ち点2.5のプレーヤー。健常のバスケットボール選手時代に培ったセンスを生かし、一気に頭角を現した。3年前の2019年にはU-25日本代表として「女子U25車いすバスケットボール世界選手権大会」に出場。左手と左足に麻痺があり左手の握力はほぼないが、ハイポインターにも引けを取らない高さを持ち、座面の高い車いすを乗りこなしながらワンハンドでパスキャッチをしてシュートを決める。リバウンドでも存在感を示し、「これからどうチームに融合するのか楽しみ」だとキャプテンの北田も声をはずませる。

また、相手にプレッシャーを与える積極的なディフェンスの大津美穂、キレのあるドライブからゴール下のシュートをスタイリッシュに決める大森亜紀子、そこに清水千浪と柳本を加えたミドルポインター陣。
岩野HCは「走力もあるし攻撃にも積極的に加わっている。(ミドルポインターの成長は)戦力的にも明るい兆し」だと今後を見据えた。

得点力強化に取り組む決意を表すかのように、全選手が得点を挙げ終えた今回の強化試合。副キャプテンの萩野真世は「3回の代表合宿で取り組んだプレーをみんなで出せて、最初の試合としてすごくよかった。新しいメンバーでパリに向かってひとつずつステップアップしていきたい」と意気込みを語った。
試合後、ベンチで勝利の喜びを分かち合い、お互いのプレーを拍手で称えた新生女子日本代表。無観客での開催となったが、ライブ配信を通して応援してくれた方々に笑顔で手を振り、この先の活躍を誓った。日本がこれからどのようなバスケを世界に見せるのか、期待に胸膨らむ大会となった。


【試合結果】
第一試合 WHITE 46-42 RED
第二試合 WHITE 31-53 RED
※第一試合と第二試合でメンバ構成は変更


女子日本代表選抜(出場選手)
財満 いずみ (1.0)
石川 優衣(1.0)
萩野 真世(1.5)
古矢 千尋(1.5)
大森 亜紀子(2.0)
原市 紘奈(2.0)
柳本 あまね(2.5)
大津 美穂(2.5)
江口 侑里(2.5)
清水 千浪(3.0)
土田 真由美(4.0)
網本 麻里(4.5)
北田 千尋(4.5)
碓井 琴音(4.5)

※ ( )の数字は障がいの程度によって分けられるクラス
【車いすバスケットボール】
 一般のバスケットボールとほぼ同じルールで行われる。ただし「ダブルドリブル」はなく、2プッシュ(車いすを漕ぐこと)につき1回ドリブルをすればOK。
選手には障がいの程度に応じて持ち点があり、障がいが重い方から1.0~4.5までの8クラスに分けられている。コート上の5人の持ち点の合計は14点以内に編成しなければならない。主に1.0、1.5、2.0の選手を「ローポインター」、2.5、3.0、3.5を「ミドルポインター」、4.0、4.5を「ハイポインター」と呼ぶ。
コートの広さやゴールの高さ、3Pやフリースローの距離は一般のバスケと同じ。障がいが軽いハイポインターでも車いすのシートから臀部を離すことは許されず、座ったままの状態で一般のバスケと同じ高さ・距離でシュートを決めるのは至難の業だ。また、車いすを漕ぎながら、ドリブルをすることも容易ではなく、選手たちは日々のトレーニングによって高度な技術を習得している。
ジャンプはないが、ハイポインターが車いすの片輪を上げて高さを出す「ティルティング」という技がある。ゴール下の激しい攻防戦の中、ティルティングでシュートをねじ込むシーンは車いすバスケならではの見どころの一つだ。
車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!|車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022 | Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア
車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!|車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022 | Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア
車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!|車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022 | Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア
車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!|車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022 | Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア
車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!|車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022 | Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア
車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!|車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022 | Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア
車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!|車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022 | Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア
車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!|車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022 | Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア
車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!|車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022 | Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア
車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!|車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022 | Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア
車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!|車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022 | Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア
車いすバスケットボール新生女子JAPAN パリに向けて好発進!|車いすバスケットボールフレンドシップゲームズ大阪2022 | Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア

関連記事

最新記事