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2019年9月9日

2019 IWRF 車いすラグビーアジア・オセアニア選手権大会

日本はオーストラリアに敗れ準優勝

来月の東京パラ前哨戦でリベンジを誓う日本代表


「2019 IWRF 車いすラグビーアジア・オセアニア選手権大会」最終日の9日、韓国・江陵アリーナで決勝戦が行われ、日本は優勝をかけて再びオーストラリアとの一戦に臨んだ。

前日の試合とは打って変わり、両チームとも比較的スローテンポで入っていく。どちらが、いつ仕掛けるのか、静かな探り合いが続く。第1ピリオド、序盤に日本がターンオーバーを奪い、試合を優位に進めていく。ピリオド終盤にも、オーストラリアの絶対的エース、ライリー・バットに池崎大輔が強烈なタックルを浴びせボールを奪い、17-14で第2ピリオドへ。

徐々に強度を上げていく両者。乗松聖矢が体を張った好ディフェンスを見せれば、島川慎一がプライドをかけてライリーとデッドヒートを繰り広げる。しかし、キーエリア周辺でボールを保持しながらトライのタイミングをうかがっていた日本ボールをオーストラリアに奪われると、そのまま相手にトライを献上し、1点差に詰め寄られる。それでも、日本は相手のインバウンドからプレッシャーをかけ、12秒以内にフロントコートまでボールを運べないと判断したオーストラリアがたまらずタイムアウトをとるなど、しぶといディフェンスでリードを守り切り、29-28で前半を終了した。

第3ピリオド開始2分過ぎ、ついにオーストラリアに逆転を許すと日本が追う展開に。しかし、2回のターンオーバーで再び日本がリードを奪うと、相手も離されまいとくらいつく。43-42、日本の1点リードで運命の最終ピリオドを迎えた。

第4ピリオド、いきなり日本がフォー・イン・ザ・キー(※1)を取られると、その後もホールディング(※2)やバックコート(※3)のファウルにより、思うように流れを引き寄せることができない。点差はじりじりと広がっていくが、それでも勝利を信じてあきらめない日本。ベンチにいるプレーヤーたちもコートに声を送り続け仲間を鼓舞する。試合時間残り3.7秒、池透暢が全力でゴールに飛び込みトライを奪うが、間もなく試合終了のホイッスルが鳴り、55-57で勝利を逃した。

キャプテンの池は、試合を振り返り「試合全体を通して大事な場面での判断ミスや焦りがあり、相手にのまれていたシーンも見られた。そのメンタルの弱さがターンオーバーにつながったと思う。持久力、判断力をもっと磨くことが必要。今日の悔しさとともに課題を持ち帰って、一人一人が埋めていかなければいけない。来月の大会でリベンジしたい」と冷静に語った。

なお、東京パラリンピックの出場権をかけて行われた3位決定戦は、ニュージーランドが韓国を50-43で下し、2008年の北京大会以来、3大会ぶりのパラリンピック出場を決めた。

車いすラグビー日本代表は、来月10月16日から20日まで東京で開催される「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」に出場。世界の強豪たちが集結する“パラリンピック前哨戦"で優勝を目指す!

※1 ディフェンス側のチームの選手がキーエリアに4人入ってしまうこと
※2 手や腕で相手選手や車いすを押さえつけること
※3 オフェンス側の選手によってボールがフロントコートからバックコートに戻り、そのボールを最初にオフェンス選手がバックコート内で触れること

(文・張 理恵、撮影・峯 瑞恵)

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